映画「ライオンキング」解説(ネタバレ)三人の王たちの特徴

ディズニー作品

はじめまして

ディズニー作品が好きな方であればライオンキングを知っている人は多いと思います、数あるディズニー作品の中でも特によくできた名作の一つですよね

なぜライオンキングがここまで面白いのか、あるいは評価されヒットしたのか、気になった方もいるのではないのでしょうか

しかし本やネットなどにはそれを詳しく解説してあるものは少ないのが現状です、そこでなぜこの作品が優れているのかを一人でも多くの方に理解してもらいたいと思いこの記事を書きました

今回はライオンキングに登場する最も重要であるムファサ、スカー、シンバの三人の王様を中心にキャラクターたちの解説していきたいと思います、この三人にフォーカスする理由ですが、実は彼らにはほかのキャラクターにはない特徴や彼らだけにある共通点などがあるのです

この記事を読めばライオンキングのキャラクターたちにはどのような特徴があるのか,またなぜそのような結末をたどったのかを人に説明できるくらい詳しく知ることができるでしょう

以下ネタバレありです

王たちを象徴する天体

実は王たちにはそれぞれを象徴する天体があります、それらはそれぞれの王にとって重要な場面で何度か印象的にえがかれています

それでは一つずつ解説していきましょう

シンバ:太陽

まずシンバを象徴する天体ですがそれは太陽です、またプライドランドを象徴する天体でもあります、その根拠としてシンバやプライドランドに関係するシーンなどで印象的な太陽がよく登場するからです、それらのシーンをまずまとめてみましょう

  1. オープニングの太陽が昇るシーン 
  2. 故郷を離れたシンバが砂漠で倒れているシーン
  3. シンバが故郷に帰るために砂漠を走っているシーン

それでは解説していきます、まず最初のシーンですがそれは有名なオープニングのシーンになります、あの朝陽が昇るとともに印象的な歌声から始まる場面ですね

なぜ最初が日の出のシーンかというというと、一つは映画が始まったことを表すため、そしてもう一つの理由が先ほどの説明の通りがシンバが誕生したことの表現であるからなのです

次はシンバが故郷を離れて砂漠で倒れているシーンです、ここでは太陽がシンバを激しく照り付けています、これは王となるべき定めや責任がシンバに重くのしかかり彼を苦しめてるという表現かもしれません

三つ目はシンバが故郷に帰るために砂漠を走っているいシーンです、さきほどのシーンと似ていますがここでの太陽は前とは違いシンバに活力を与えているように見えます、つまりシンバが王となる覚悟ができたという表現ではないでしょうか

ムファサ:星 

次はムファサです、ムファサを象徴するのは夜空のです、それでは印象的なシーンをまずまとめてみましょう

  1. ムファサが死んでいった王たちが星になって見守っているとシンバに教えるシーン
  2. ヒヒのラフィキに導かれたシンバが夜空に父の幻を見るシーン
  3. シンバが王になる時に雲の隙間から星空が見える時

それでは一つずつ解説していきましょう

まず最初のシーンについてです、この死んでいった王たちの話をするシーンですがこれは伏線や世界観を説明するためのシーンでしょう、要は今後ムファサは死んでしまうが空からシンバを見守っていくという流れになることを暗示している場面なのです

二つ目は第二幕の最後シンバが夜空にムファサの幻を見るシーンです、ここではムファサの幻がシンバに何度も「思い出せ」と告げてきてそれとともに太陽のような光が広がっていきます、これはムファサの導きによってシンバが自身アイデンティティーを取り戻している表現です

最後はシンバが王になるシーンです、このシーンではシンバが雨の中プライドロックを昇っていくわけですが見上げると雲の隙間から星が見えそこからムファサの声でまた「思い出せ」と聞こえてきます、この場面だけでなく三つのシーンすべてにいえることですが、基本的に星が出るシーンではムファサがシンバを見守っていることを表している場面だといえるでしょう

スカー:三日月 

最後にスカーです、スカーを表すものそれは月です、より具体的に言えば三日月です

それでは三日月が出るシーンをまとめてみましょう

  1. スカーが「準備をしておけ」(Be Prepared)を歌う場面のラスト
  2. スカーがプライドランドの王になったシーン

それぞれ解説しましょう

まず最初は「準備をしておけ」を歌う場面ですが曲の最後のほうでスカーが乗っている岩が天に向かってせりあがていくところでだんだんスカーと三日月が重なります、また曲の最後でもやはりスカーのバックには三日月があります、このように三日月はスカーを象徴していることがわかると思います

二つ目のシーンはムファサの死後スカーがプライドランドの王になるシーンですがここでもプライドロックの真上に三日月が出ています、さらにスカーはプライドロックを昇り三日月に近づいていきます、このシーンの意味はシンプルにプライドランドがスカーの物になったという事でしょう

以上三人の王たちを象徴する天体についてでした

王たちが恐れるもの

次は王たちが恐れている物について解説していきます、実は三頭の王にはそれぞれ怖がっている物が設定されています、またその恐怖とどう向き合ったかで彼らの結末がそれぞれ違うのです、それらについて解説していきましょう

ムファサ:息子を失う事

最初はムファサの怖いものから解説しましょう、ムファサは息子を失う事を恐れています、なぜならムファサが自身作中でそのことを告白しています

シンバ「父さんに怖いものなんてないでしょう」
ムファサ「今日初めて…」
シンバ「怖かったの?」
ムファサ「そうだ、お前を失うかと…」

このようにムファサはわが子を失う事を恐れています、そしてその恐怖はムファサの弱点でもあるのです、その点については後程語ります

スカー:自分より強い存在

次にスカーが怖いものです、スカーの場合はとてもシンプルで自分より強いやつです、より具体的に言うとムファサと大人になったシンバです

その根拠としてスカーは自分より弱い相手には威圧的で嫌な態度を常にとっています、しかしムファサやシンバには姿勢を低くしたり愛想笑いを浮かべたりなどするシーンが多いです、より決定的な場面は成長したシンバと再会したときですムファサと勘違いをして驚き岩場の陰に隠れて縮こまっています

このようにスカーは自分より上のムファサやシンバを恐れていることが分かったかと思います

シンバ:父を殺した罪

最後にシンバの恐れている物ですがそれは父を殺した罪とそれをみんなに知られることです

これは本作をご覧になった方なら皆さんご存じだと思います、シンバが自分の罪と向き合えるかどうかがライオンキングお話のメインでえがいてる部分ですからね

というわけでシンバが恐れていることは自分の罪と向き合う事とそれをみんなに知られることでした

恐怖を乗り越えたもの

それでは最後に三頭の王たちが自分の恐怖とどう向き合ったのかについて語っていきましょう、実はそのことが彼らの運命を決定づけています、では王たちが最後どうなったかそれぞれ思い出してみましょう

まずはムファサですが彼はシンバがヌーの暴走に巻き込まれたと知った時異常なほど取り乱してしまいます、このシーンをご覧になってみると分かるのですがムファサは常に恐怖でおびえた顔をしていますそこにはいつもの威厳や力強さは感じられません、そこをスカーに付け入られて殺されてしまいます

次にスカーですがシンバに追いつめられたスカーは命乞いをします、このとき恐怖から全ての罪をハイエナに擦り付けようとするのですがこの会話をうっかりハイエナに聞かれてしまいます、そのことが原因でスカーはハイエナたちに殺されてしまいます

最後にシンバですがシンバは自分の恐れていることに向きあいます、そして恐怖を乗り越えたシンバは自分の罪をみんなに打ち明けます、そう実はシンバだけは唯一自分の恐怖を乗り越えているのです

これらを見比べてみると分かるのですがライオンキングでは自身の恐怖と向き合えなかったものは死に逆に恐怖を乗り越えたものが生き残るという構図になっていると分かります、そして恐怖を乗り越えたのはシンバだけですから彼が最も優れた王であるともいえるのでしょう

まとめ

今回はライオンキングの最重要キャラクターである王様たちについて解説しました

最後まで読んでいただきありがとうございます

よろしければ別の記事も読んでいただけるとさいわいです

それではまた

コメント

タイトルとURLをコピーしました